思い出ログ

文章下手です

ちっちゃな英雄 おたく編②

そんなこんなで、私は彼のおたくの中ではそこそこ上の地位にいたと思う。おたくに順位をつけるのは馬鹿らしいが、そもそも初期はおたく自体が数人しかいなかったこともある。(おたくと呼べるほどの熱量を持って彼を推していた人は数人もいなかった気がするが)

 

上の地位にいる、と自分に言い聞かせなければ通っていられない状態であったこともまた事実だ。前回書いた通りちっちゃな英雄には3種類のおたくがいた。そのうちのちっちゃな英雄から抜けられないファンたち。その中には俳優厨の体を取りたい中途半端な子が数多くいた。その子たちはグループを形成していることが多く、ことあるごとに固まってはおたくの悪口を言っていた。実にバカバカしい。そして私も悪口を言われることがあった。目立つことをしていたわけではないので掲示板等でわかりやすく叩かれることはなかったが、なぜか嫌われまくっていた。おたくなので多少は性格もキツかったと思うが何より私は嫌われるほど推しに対応されていなかった。と、私自身は思っている。比べる相手がいなかったので実際のところはわからない。確かにプレゼントを使ってもらう機会は多く、私信なんてものは数え切れないほど貰った。しかしそれを表立ってSNSなどで言うことはなかったので、下手したら周りには使ってもらっていることすら知られていないのではと思う。そんな中で、あからさまに嫌われるのだ。もう意味がわからない。だから、おかしな話だが自信はなくとも恐らくその子たちより上なのだと思うしかなかった。

こいつは何を言っているんだと思うかもしれないが、私も何を書いてるんだこいつと思っているので勘弁して欲しい。当時は本当に思考が麻痺していた。以前にも書いたようにちっちゃな英雄は特殊なコンテンツであり、キャラクターとの距離がとっても近い。そう、あくまでもキャラクターとの距離、である。何ヶ月も何ヶ月もお金と時間をかけ、とてつもなく近い距離で応援し続けても1人の俳優としての彼はほとんどわからないままだ。遠いステージの上ではないから余計にもどかしくて仕方がない。こんなにもどかしく思っているのに、接触厨なおたく、お花畑なおたくは幸せそうに過ごしている。目線を貰ったという明らかな勘違いやその席に座れば誰にでもするようなファンサービスで満足げで自分はお気に入りだと思えるのが羨ましかったのかもしれない。通う期間が長くなれば長くなるほどに感覚は麻痺し、公演を楽しめなくなっていた。

そしてとあるタイミングで推しのおたくが急激に増えた。それは、私からすれば今更のタイミングだった。どこから湧いてきたんだと素直に思ったし、そんなにいるならもっと早くに現れて推しとの関係性をきちんと築いて欲しかったと思った。しかし、増えたといえどそれはあくまでも量がふえただけであり、質の高いおたくはつかなかった。ただの憶測に過ぎないが。今の彼のおたくの顔ぶれはわからないが、少なくとも当時は自分本位で彼のことを考えられるようなおたくはいなかった。古参と呼ばれる立場であった私は、古参だからという理由だけで嫌われていたと思う。座る場所を確認されていたのも、聞こえないように悪口を言っていたのも。何も言わなかったけど気付いてたよ、私。

 

ちっちゃな英雄にいるおたくは大半が"俳優厨"ではない。自分では俳優厨だと思っているかもしれないが、それは他の俳優厨の皆さんに顔向けできるようになってから言ってほしい。それくらいにレベルの低いおたくがレベルの低い争いを繰り広げている。

私がちっちゃな英雄を離れた理由の中で、こういったおたくの存在というのは小さな理由に過ぎないが、個性が強すぎて印象は深い。狭い世界で大きな顔をしても意味ないよ。フェアリーランドシアターを牛耳っているつもりかもしれないけど、それで何になるの?なんて言ってあげたほうが彼女達の為になったのだろうか。