思い出ログ

文章下手です

ちっちゃな英雄 終演

 

5/27のファイナルイベントをもってちっちゃな英雄(ヒーロー)が終演となりました。

ファイナルイベントに行っていなければ、もうずっと公演にすら行っていないので状況についてはわかりませんが。

 

3年間でたくさんの演者がフェアリーランドシアターで過ごし、旅立っていきました。私が通いつめていたのはその3年間の中ではほんの一部の時間にしか過ぎないけれど、それでも色濃くて、もっと長い時間だったように感じます。

ネルケプランニングサンリオピューロランドのコラボレーションで上演されたちっちゃな英雄。果たして成功だったのかどうかはわかりませんが、次回作が決まっていることを踏まえると多少は成功と捉えて差し支えなさそうですね。たくさん問題起きたのにピューロランドの懐の深さを感じる。

 

出演者の数だけとまでは言わずともそれなりに関わったおたくがいて、みなさん本当にお疲れ様でした。どんな思いで通われてたのか知りたい。メモ書き程度でかなり前に投稿してそれきりだったこのブログに今でも閲覧がつくことを考えると、私と同じような境遇の方がいらっしゃるのではないかと思います。あの狭い世界にいろんな人の思いが飛び交っていたのではないでしょうか。

新しい作品が始まるということは、きっとまたあの異質な空間になるということだと思います。歴史は繰り返す。これから関わることになるであろうおたくの皆さんが少しでも明るい気持ちでフェアリーランドシアターに通うことができればと思っています。

 

ちなみに久しぶりに当時の推しのSNSを見ましたが、結局何がしたいのかよくわかりません。ファイナルイベントにも出演はしませんでした。羽ばたき始めている元キャストたちを見ていると羨ましいような、寂しいような。そんな複雑な気持ちになります。

終演を受けて、改めて気持ちに整理をつけることができた気がします。モヤモヤした気持ちでいっぱいになりながらも忘れてはならないと拙い文章を書き殴ったあの日よりもずっとスッキリした気持ちです。

 

もしこのように当時のことを書いてる方がいらっしゃれば是非教えていただきたいのでお待ちしております。表では楽しかったこと、幸せだったこと、嬉しかったことしか書いていないかと思いますので…。

最後になりますが、しがないおたくのどうでもいい独り言を見て下さってありがとうございます。そして、ちっちゃな英雄千秋楽、本当におめでとうございます。長い間お疲れ様でした!

ちっちゃな英雄 まとめ

ああでもないこうでもないと支離滅裂な文章を書いてきたが、もちろん良い点もたくさんある。しかし、根気と熱量と時間がなければ通うことはできないし、今はプレゼントが禁止されているので中高生のファンとの差別化を図ることも難しくなってくるだろう。(事務所に所属していれば送ることも可能だが。)

 

 一般的な舞台に通い慣れたおたくが訪れるとまず混乱するだろう。しかし、テーマパーク内の他のショーとも一線を画す。ジャンル:ちっちゃな英雄なのだ。特殊な場所での特殊な公演形態。つくファンまでもが特殊。では良いところとは?それはキャストたちの姿をリアルタイムで追いかけ、見守ることができる点だろう。

初日~1ヶ月目。ガラガラの客席にボロボロの演技。固定のおたくはひと握りしかいない。その中でひたむきにステージに立つ姿。

1ヶ月~2ヶ月目。おたくが徐々に増え始めることはキャスト達のモチベーションアップにも繋がる。演技の感覚をつかみ始め、アドリブも増え始める。

2ヶ月~3ヶ月目。毎回のように満席近く埋まる客席。チームとしての作品の完成形に向け、真摯に作品に向き合い大きく成長していく。

そして、千秋楽。そこに3ヶ月前の彼らの姿はない。時折涙を浮かべながら他のどのチームにもないちっちゃな英雄を完成させるキャストたち。時期によって差はあるものの、3ヶ月で100公演強を演じてきた彼らの集大成。その瞬間を見届けることこそちっちゃな英雄の醍醐味だと思う。

ちっちゃな英雄は3ヶ月かけて完成していくからこそ、チームの初期(初日~2週間くらい)の本当に客席が埋まらない頃から通い続けたおたくは千秋楽の重みもより感じることができるだろう。完成された作品を見に行くのではなく、完成に至るまでの過程を見に行くというのが適切だろうか。

 

ちっちゃな英雄はその特殊さ故に3ヶ月の間にいろんなものを得るが、いろんなものが見えなくなっていく。冷静になって考えればくだらないことでも、そのときは本気で悩み苦しくなる。もちろん、どれだけの熱量を持つかによっても差はあると思う。少なくとも当時の私はいっぱいいっぱいになってしまっていた。一番最初に戒めという言葉を使ったが、私は当時の私がしてきたことや持っていた考えが正しいとは思っていない。他に最適なやり方があったと思うし、冷静に物事を判断する能力が欠けていたと感じている。

これから別の場所でおたくを続けていく上で役に立つことは数えるほどもない。しかし忘れてしまうにはあまりにも大きな出来事すぎたし、生かしていくべきだと思い書いてきた。

勢いのままに書いてきたので文章は適切でないかもしれないし、大事なことが抜けているかもしれない。それはまた思い出したら、少しずつ書いていこうと思う。

 

 

最後に、推しであった彼へ。貴重な経験をさせてくれてありがとう。私は誰より嫌われていたと思うけれど、誰より信頼もされていたと思っています。良くも悪くも、大事な思い出ができました。またどこかでお見かけすることがあればよろしくお願いします。 

 

 

ちっちゃな英雄 キャスト編③

そろそろ書くのにも飽きてしまったし、なるべく客観視して書こうとすると書けることがないことに今更気付いた。

 

当時は推しとふたりの世界だった。異常なのはわかっている。推しの機嫌に一喜一憂したし、頭を悩ませ試行錯誤した。今考えるとちょっと面白いけれど、当時は必死だった。

以前にも書いた通り私は推しに対して口うるさいおたくだった。普段預ける手紙はあまり長くもなく、中身のないことを書き連ねるだけだった。しかし、これを伝えておきたい、ここはどうしても譲れないということがあるとうまく添削できないのも相まってとても長い文章を書いていた。果たして読まれていたのかはわからない。それで仕方ないと思ってしまうくらいには長かった。

内容としては、演技についてだったり、チームの雰囲気や態度。大それたものではない。基本的には私は推しのことが大好きだったので、できることなら褒めて伸ばしたかった。

あるとき、彼がとあるタブーを冒したことを知った。それを知ってしまったきっかけは本当に些細なことであったが、未然に防ぐこともできた。実際私は彼に忠告もした。あくまでも彼の良心に訴える形で。しかし、彼はタブーを冒した。正確には、それを匂わせる行為をした。それを表立って書けば、恐らく小規模ではあるが炎上もしただろう。その当時、精神的に疲弊していた私は彼を推し続けたいという気持ちは薄れつつあった。しかし、それでも彼の未来を潰したくなかった。私が彼を推していた期間の中で、1番怒ったのも悔しかったのも悲しかったのもあの時だった。もうずっと前の話ではあるが、そのとき彼宛に書いた手紙のメモを読み返すと今でもやるせない気持ちになる。あそこまで核心に触れて、彼に何かを伝えたのはあれが最初で最後だろう。せめて誰かに相談をすればよかったのだが、誰にも言えず悶々としていたことを思い出す。

彼に対して本当に気持ちが薄れたのは恐らくこのことがきっかけだった。熱が冷めていくのを感じた。今までいろんなことがあったのにこんなことで、なんて思ったりもした。また、彼のおたくが増え始めたタイミングでの出来事だったことも要因のひとつだろう。疲れきっていた。狭いコミュニティの中で、どこから湧いてきたのかわからない新規のおたくには嫌われ、運営スタッフの中途半端な対応に振り回され、嫌われていると感じながらも期待を込めて応援していた推しに失望させられる。

推しの千秋楽で卒業コメントを聞くことをずっと楽しみにしていた。そこにおたくへの感謝はなくても、彼が過ごしたちっちゃな英雄という作品の中で何を得たのか。その集大成を役としてではなく、1人の俳優としての彼の言葉で聞きたかった。結局それが叶うことはなかった。彼は期待をかけるには若すぎたし、未熟すぎた。ただそれだけの話だ。通った時間も(具体的な数字は伏せるが1クールだけの話ではない)かけた金額もすべて無駄ではなかったと思っている。その全てがあったからこそ楽しい時間を過ごすことが出来たし、嫌われているといえど多少は他のおたくより良い対応もされていた。多分。

一方的かもしれないが多少は彼との信頼関係も築くことができたと思う。悪い思い出より良い思い出の方がずっと多い。

ちっちゃな英雄 キャスト編②

自分、そして推しについて書いていくうちにしんどくなったきたのでキャスト編②では推し以外に目を向けて書いていこうと思う。

 

ちっちゃな英雄は、1クールで7人×2チームの14人が出演している。主人公であるジョージ役を中心としたメインキャストには、ネルケ繋がりからかテニミュ出身の俳優がキャスティングされることもある。しかしそれはほんの一部にすぎない。14人のうち1人か2人程度だ。では残りの12人はどうだろうか。そのほとんどが初仕事ないしはそれに近いものである。チームの千秋楽と共に新キャストが発表されることが多いのだが、名前のみ発表された新キャストについて調べても何も出てこないときすらある。素性がほとんど不明のキャストがわんさかいるのだ。

キャリアのない出演者。では実力はどうだろうか?正直それについてはまちまちすぎて一概には言えない。演技がうまいキャストももちろんいる。演技は微妙だが歌なら、ダンスなら、というキャストもいる。事務所に所属したばかりであったり、養成所に通っている途中のキャスト。これから実力をつけていこうというキャストばかりである。そう、ほぼ全員のキャストが"これから"なのである。

これから、と一言で言っても人によってその意識や実力には差がある。与えられた3ヶ月の中で何を残すのか、何を身につけるのか。当たり前のことだがそれはキャストそれぞれに委ねられている。3ヶ月ほぼ毎日行われる公演は決して楽なものではないだろう。マンネリもあるだろうし、キャスト同士馴れ合うことも簡単だ。だからこそ、チーム毎にカラーが変わってくる。同じ台本、同じ演出、同じ衣装に同じステージ。それでもチームによって与えられる印象は大きく異なってくる。そのチームの良いところをいかに伸ばしていけるかに懸かっているのだ。実際、何度も何度も見ている公演でも千秋楽でもないのに涙を誘われることもあった。逆に、キャストに疲れが溜まっていたり手を抜いていたりするとそれが痛いほど伝わってくる。ステージとの距離が近い分、プラスもマイナスもダイレクトに伝わる。

また、おたくへのアピールの仕方にも個性が出てくる。腐向け営業をする者、ファンに擦り寄り対応でおたくをつける者。どれが正解かなんて判断はできないし、成功すればそれが正解なのだろう。実力でおたくをつけて欲しいところではあるが、ファンサービスで獲得していくキャストが大半だったと思う。

冒頭で触れたが、この作品は駆け出しの俳優が多く出演している。もちろんその影響も少なくない。実力がないことについてはこれから磨いていく面もあるだろうから多少は目を瞑るとして、意識の低い俳優が多い。少し調べれば過去のことやプライベートが面白いくらいに出てくる。女関係が話題になることもある。(これについては一部ご存知の方も多いだろう。)多くの2.5次元舞台に出演する俳優の中でも炎上したりと意識の低さが露呈したりすることもある。しかし、意識の低さのレベルが違う。主観だが、キャストのほとんどは俳優になりきれてすらいない。俳優半分、一般人半分。彼らがどんな意識でステージに立っているかはわからないが、初めてキャーキャー言ってもらえる現場で舞い上がるキャストが少なくないのは事実だ。気持ちもわかるが、もう少し襟を正してもらいたいものである。

ちっちゃな英雄 キャスト編①

さて、いよいよ一番の目玉キャスト編。これはあくまでも私主観の話であり、他のキャストにも触れるが話の中心は私の推しであった彼についてになる。※私の推しであったキャストは既に卒業している。

 

最初の記事で面倒なおたく、面倒な運営と並べて面倒なキャストと書いた。もしかしたら面倒なと書くことは語弊があるのかもしれない。しかし、他に形容する言葉が見つからないので許して欲しい。

以前にも書いているが私の推しは当初全く人気がなかった。顔は整っている方だと思うし、演技が群を抜いて下手なわけでもない。SNSも活用できていたと思う。(ちっちゃな英雄においてTwitterなどのSNSは重要なツールである。)ただ華がなかった。そしてファンサービスが下手だった。

ちっちゃな英雄にはファンサービス目当ての客が客席の半数を占めている。その中でファンサービスが下手なのは痛かった。笑顔が作れないわけではないものの、彼はどこかかっこつけてしまいがちなところがあった。駆け出しの俳優、初めての大きな仕事。かっこつけている場合ではないことなんて猿にでもわかる。それでも彼は新規のおたくを獲得できるような技術を持つことはできなかった。"ファンサ降り"だとしても、そこから彼に興味を持ち応援し始めてくれるおたくは貴重な存在になるだろう。私は彼にそれを伝えることができなかった。下手にかっこつけたり飾ったりせず、ファンサービスを充実させることを提案するのは簡単だ。しかし、おたくである私がそれを伝えたところで暗にファンサービスを求めていると受け止められたらたまったもんじゃなかった。だから、おたくに的を絞らず客席全体をターゲットに、という伝え方をしてきた。それが仇となったのだろう、無難な笑顔と無難な対応。1回きりの観客を楽しませるようなもの。いつまで経ってもおたくは増えない。

 

ここまで書いて、違和感を覚えた方がいるかもしれない。私が彼に伝えてきたことの影響力だ。私は入り待ち・出待ちはしていないし、彼と知り合いなわけでもない。何かを伝える手段はTwitterと手紙のみだ。そんなもので、と思うかもしれない。しかし、そんなものが大きな影響力を持つ世界だった。これをやって欲しいと伝えれば次の公演で実践してくれる。この写真が見たいと伝えればTwitter上にその写真が上がる。偶然かもしれない。できれば偶然であって欲しいくらいだ。

演技について意見することもあった。チーム全体のことについて声を上げることもあった。ちっちゃな英雄は長く上演されている演目ではあるが、チームによってそのカラーは大きく異なる。千秋楽の公演がそのチームの完成形ともいえるため、日々の公演で少しずつ成長を確認できることも魅力のひとつだ。素人目でしかなかったが、約40分の公演の中で気付いたことはほぼ全て伝えてきた。厳しく注意をしたときには、その後の公演で機嫌を伺ってくることもあった。特に不機嫌ではなくても機嫌を伺われたことにより腹を立ててしまったこともあった、ごめん推し。でもこっちはなんとか平静保って席座ってるんだから勘弁して欲しい。

これだけいろいろと反応を貰っていたが、私は推しに嫌われていたと思っている。ただのファンがこれだけ口うるさいのだ、嫌われて当然である。そして嫌われていたと思う根拠の一つに、以前にも書いた対応されていないことも挙げられる。ハイタッチは飛ばされるし、客降りのルートすらも変えられる。ソファー席の中で私だけハイタッチしてもらえないこともあった。それでも私は最後まで口うるさいおたくであり続けた。少しでも成長してほしかったし、少しでも意識を高く持って欲しかったし、少しでも上に行って欲しかったからだ。彼の持つ可能性にこれでもかというほどに期待していた。嫌われていると思っていたから余計に怖いものはなかった。それでも、公演を純粋に楽しめなくなっていたのは事実だった。

 

ちっちゃな英雄 運営編

さて、ここまでおたくや環境について書いてきた。少し視点を変えて"面倒な運営"に触れたいと思う。

 

ちっちゃな英雄は

ネルケプランニングと、サンリオピューロランドが初めてコラボレーション。ピューロランドに新しい風を巻き起こします。

と、公式サイトにも記載されている通りサンリオピューロランド×ネルケプランニングで制作されているショーだ。当然、数々のイベントなどにはピューロランドのスタッフだけでなくネルケのスタッフも絡んでくることになる。これが厄介なのだ。

ちっちゃな英雄に通うおたくの中で運営スタッフを好きだという人は少ないだろう。というのも、スタッフに監視され、スタッフに仕切られて各種イベントが進行されていくのだが、この運営の仕方がまぁ酷い。素人の方がもっとうまく出来るのでは?と思うし、出来ないならピューロランド側のスタッフに一任してくれとすら思う。ピューロランド側のスタッフもアルバイトが多い為か対応に少々難ありだが。

 

最初の記事で書いたが、ちっちゃな英雄ではお散歩グリーティングやマイメロディを交えてのグリーティング、パレードレクチャーへの参加、他にも有料でのグリーティングやイベントを開催している。そのどれもにもちろん運営スタッフがついている。ネルケのスタッフ、ピューロランドのスタッフ両方がいるが、ネルケのスタッフの中でキャストに一番近いマネジャーのような存在がいる。この方はまずおたくの監視に余念がない。何か恨みでもあるのかというレベルで。しかし、本当に注意しなければならないようなおたくの監視・管理は一切しない。

ちっちゃな英雄には数多くのルールが存在する。それはピューロランド自体のルールに準じたものであったり、長い公演期間の中で生まれた独自のものであったりと様々だ。おたく同士で圧をかけ合いなんとか守られているルールもあるのだが、それが破られたとき運営スタッフは9割型何もしない。ほぼ無法地帯だ。その上で、目をつけたおたくにはよくわからないタイミングでつっかかる。聞こえは悪いが注意するというよりつっかかる、なのだ。

 

たびたび問題になるのだが、現在ちっちゃな英雄は入り待ち・出待ち行為は禁止だ。

こういったツイートによる注意喚起が行われている。最初からアナウンスがあった訳ではない。以前は暗黙の了解があったのだが、ある時から注意喚起されるようにった。しかし、たびたび問題になるということはこのような行為はゼロではない。そして、こういったアナウンスがあるからか、駅や道路でキャストを待ち、声をかけずにただ見ているだけのギャラリーがめちゃくちゃ多い。せめてもう少し隠れてやってくれ。しかし、そのギャラリー達に何かしらの制裁があるかと言われればノーだ。一般的な舞台でもこのような注意喚起は見られるが、そのほとんどにおいてゼロにはならないのが実態であるので、この件についてはあまり苦言できないのだが、たびたび問題になっている事実は踏まえてもらえないのだろうかと思う。ピューロランドでは迷惑行為に及んだゲストに出入り禁止等の措置をすることもある。しかし、入り待ち・出待ちなどに対してのそういった措置は聞いたことがない。(私が知らないだけかもしれないが)

 

何もかもが中途半端なのがちっちゃな英雄の運営スタッフである。これに関してはどのおたくも同意見だろう。無能なスタッフはコンテンツの衰退を招きかねないことを知ってもらいたいものだ。

ちっちゃな英雄 おたく編②

そんなこんなで、私は彼のおたくの中ではそこそこ上の地位にいたと思う。おたくに順位をつけるのは馬鹿らしいが、そもそも初期はおたく自体が数人しかいなかったこともある。(おたくと呼べるほどの熱量を持って彼を推していた人は数人もいなかった気がするが)

 

上の地位にいる、と自分に言い聞かせなければ通っていられない状態であったこともまた事実だ。前回書いた通りちっちゃな英雄には3種類のおたくがいた。そのうちのちっちゃな英雄から抜けられないファンたち。その中には俳優厨の体を取りたい中途半端な子が数多くいた。その子たちはグループを形成していることが多く、ことあるごとに固まってはおたくの悪口を言っていた。実にバカバカしい。そして私も悪口を言われることがあった。目立つことをしていたわけではないので掲示板等でわかりやすく叩かれることはなかったが、なぜか嫌われまくっていた。おたくなので多少は性格もキツかったと思うが何より私は嫌われるほど推しに対応されていなかった。と、私自身は思っている。比べる相手がいなかったので実際のところはわからない。確かにプレゼントを使ってもらう機会は多く、私信なんてものは数え切れないほど貰った。しかしそれを表立ってSNSなどで言うことはなかったので、下手したら周りには使ってもらっていることすら知られていないのではと思う。そんな中で、あからさまに嫌われるのだ。もう意味がわからない。だから、おかしな話だが自信はなくとも恐らくその子たちより上なのだと思うしかなかった。

こいつは何を言っているんだと思うかもしれないが、私も何を書いてるんだこいつと思っているので勘弁して欲しい。当時は本当に思考が麻痺していた。以前にも書いたようにちっちゃな英雄は特殊なコンテンツであり、キャラクターとの距離がとっても近い。そう、あくまでもキャラクターとの距離、である。何ヶ月も何ヶ月もお金と時間をかけ、とてつもなく近い距離で応援し続けても1人の俳優としての彼はほとんどわからないままだ。遠いステージの上ではないから余計にもどかしくて仕方がない。こんなにもどかしく思っているのに、接触厨なおたく、お花畑なおたくは幸せそうに過ごしている。目線を貰ったという明らかな勘違いやその席に座れば誰にでもするようなファンサービスで満足げで自分はお気に入りだと思えるのが羨ましかったのかもしれない。通う期間が長くなれば長くなるほどに感覚は麻痺し、公演を楽しめなくなっていた。

そしてとあるタイミングで推しのおたくが急激に増えた。それは、私からすれば今更のタイミングだった。どこから湧いてきたんだと素直に思ったし、そんなにいるならもっと早くに現れて推しとの関係性をきちんと築いて欲しかったと思った。しかし、増えたといえどそれはあくまでも量がふえただけであり、質の高いおたくはつかなかった。ただの憶測に過ぎないが。今の彼のおたくの顔ぶれはわからないが、少なくとも当時は自分本位で彼のことを考えられるようなおたくはいなかった。古参と呼ばれる立場であった私は、古参だからという理由だけで嫌われていたと思う。座る場所を確認されていたのも、聞こえないように悪口を言っていたのも。何も言わなかったけど気付いてたよ、私。

 

ちっちゃな英雄にいるおたくは大半が"俳優厨"ではない。自分では俳優厨だと思っているかもしれないが、それは他の俳優厨の皆さんに顔向けできるようになってから言ってほしい。それくらいにレベルの低いおたくがレベルの低い争いを繰り広げている。

私がちっちゃな英雄を離れた理由の中で、こういったおたくの存在というのは小さな理由に過ぎないが、個性が強すぎて印象は深い。狭い世界で大きな顔をしても意味ないよ。フェアリーランドシアターを牛耳っているつもりかもしれないけど、それで何になるの?なんて言ってあげたほうが彼女達の為になったのだろうか。